2009年10月18日日曜日

無縁坂 (さだ まさし)


私がまだ飲み歩いていた頃、ある、地下の小さなパブスナックで、この歌を唄った。Uの字カウンターの向こう側で、溜息と嗚咽が聞こえた。東京に出てきた大学生であろうか。急に、コップの酒をあおり、「すみませんもう一度お願いします」、と言って来た。この歌が好きなら、ご自分でいかがですか、と返したら、素直に、「はい、そうします」、と言ってマスターにリクエストしました。何があったのかは知りませんが、彼は、泣きながら唄っていました。周りの客も、事情を察し文句を言う人もいないどころか、もらい泣きしてた客もいました。いい人ってけっこう居るんだな。

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