2011年6月22日水曜日

雨 (北原白秋 童謡)

同じ雨でも子供の頃の雨はこんな雨でした。雨という暗さは無く、雨という天気を客観的にみて、淡々と詩につずった白秋は何故こんなに雨がわかるのか?。彼の育った九州の柳川に行くと理解出来るような気がする。柳川という場所がじつに雨にぴったりの町だからです。それは川沿いに植えられた柳と、静かで鏡のような川面に雨の波紋が絵になるのです。柳は花札でも雨を表しているし、英語でもレイニィウッドといい、雨の木なのです。その情緒ある街の雨の景色を、白秋が見事に表現したこの曲は、今聞いてもしっとり心が濡れます。

0 件のコメント: