2009年9月24日木曜日

甘い生活(野口五郎)


20代後半、この曲と同じ時空を過ごした事がある。古い四畳半のアパートに、ママゴトみたいな生活。本名ではなく、ケイとリリー、と呼び合い、この狭い空間だけが世界で、あとはなにも見えない、いや、見ようともしなかった。たった一年余りで現実につぶされて、壊れ去ったふたり。ボロボロになり、一人になって、なぜか、ホッとした感情があったことも事実だ。愛は刃物の様に思えた若い日。もう、戻らない夏の日の恋。

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