2011年3月28日月曜日

蕾. 【かなうなら夢のままで】 (小椋佳)


そして、夢のようなひと月が過ぎ、仕事も落ち着き給料を貰うと、コミユーン(下宿屋)の人達とささやかな飲み会を開いた。このグループのまとめ役のK氏や絵描きのH君、半年仕事をして半年遊ぶN君、その他漫画家や占い師など、隣の部屋の住人は名前が分らないので風さんと呼んでいた。そんな連中に酒を振舞えば想像がつくでしょう。将来の夢追い人の集会の真っ只中、こんな世界があることを知り感激した。ここに居れば見付からないと思いながらも、彼女の婚約者の影を気にする日々が続いたのだ。そして、大家さんとの契約で3ヶ月だけ、という日が来たので私の実家に引越しをする事になった。

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