2011年3月2日水曜日

木戸をあけて (小椋佳)


この歌を聴いたのは20代後半だった。社会に出て、人生勉強の最中、打ちのめされ半挫折状態だった。しかし、私には実家と母があったので、全挫折はなかった。遠くに旅に出ても、かならず待っていてくれる母がそこに居た。その母も去年の暮れに亡くなり、旅から戻っても家の明かりはもう無い。考えてみると、母との付き合いは50年以上にもなるのだ、その人が居なくなって寂しくないはずがない。裏の木戸を開けて、そっと旅に出ても、その冒険を語る相手が居ないと楽しくない。いろんな意味で大切なひとでした。

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