2010年12月10日金曜日

枯葉 (イヴ・モンタン)


この季節が憂いを感じるのは、この枯葉のせいである。青々と栄えていた命が、朽ちて落ちてゆく姿を見て、悲しくない人は居ないだろう。みんな自分の人生に照らしてみるから、枯れて落ちる葉を死と考えるのだろう。だけど、冬を乗り越えるために葉を落とし、春が来ればまた目を出して成長するプロセスのシーンとして考えれば、枯れ葉は悲しい現象では無いし、人の死とは全くの別物で、悲しがる必要もないのである。枯れ葉よ絶え間無く、と言うフレーズはやっぱり悲しい響きを持っているが、動物の死と植物の葉っぱの死は意味が違うのだ。

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