2010年1月23日土曜日

大空と大地の中で (松山千春)


北の旅して思う事、それは、若い頃に二度ばかり、北海道移住計画をした事があった。一度目は二十歳頃、会社の先輩ふたりに誘われて、会社の労働基準に抗議して、三人とも解雇された時、北海道に行こうかと相談していたら、乗っていた中古車が再生不能の故障をして断念。二度目は、彼女と駆け落ちして北海道へ逃げようとしたが、やっぱり資金不足で断念。北の大地のいい所取りの憧れで、冬の厳しさを考えもせず、あまい考えで移住なんてとんでもない。国木田独歩の、”牛肉と馬鈴薯”や”空知川の上流”を読んで、甘い考えに気付いた。初めて北海道の地に立ったのは40代の後半でバスツアーだったのだが、あれは、自分の考えていた旅ではなかった。そして、ふたたび北海道一人旅を決行した。

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